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新iPhone発表と映画制作

<新iPhone発表>

iPhone16シリーズが発表されました。

レイシェル青春映画塾では「スマホがあれば、映画ができる」を合言葉に映画監督を養成している塾です。現代のスマホでは、1眼レフカメラのように撮れるシネマティック撮影なども普通になって、スマホからデータをPCに送らなくても、ある程度の編集はスマホ内でできてしまいます。


今回、新iPhoneの細かい変更点は映画制作に関する部分だけでも、かなりたくさん(それぞれのレンズの光学5倍、画素数の増加など)あります。しかし、映画塾を運営する身としては、正直、もう暫く技術はそのままでいいですよ、って思うくらい素晴らしいカメラ性能なのです。


私には、これだけ素晴らしい機能をスマホが持っているにも関わらず、実際に映画を作ろうとする人がそう簡単には増えないのはわかっています。

これは技術の問題ではないのです。


<若年層:カメラ技術が上がっても映画は作れない>

まず、「創造」に憧れ、映画を撮りたいと思う人の多くは大学生くらいの年齢です。

その年齢の若者は映画を学ぶために映画の学校に行きますが、大抵の場合カメラの撮り方を含む技術的なハウツーを学びますが、自分の映画を作り切ることはできないことが多いです。


自分に監督特性がないと割り切ってスタッフに転向する人もいるとは思いますが、考えてみれば、映画を作りたいがために、高額な学費を払って学校に何年も通ったのに、「自分の作品」と呼べる作品が1本も存在しないのは残念なことです。

でも、前述の通りiPhoneは高品質化していますし、社会に出てからでも映画は撮れるさ、と呑気に構える人もいると思います。・・・しかし、こうした人が仕事の合間にまともに映画を撮りきった例は少ないでしょう。


それは自分の映画を撮り切るためのメンタリティを学んでいないからだと思います。

これを映画の学校で学ぶことがなかったのでしょう。


あるいは、技術よりそうした精神性こそが映画制作の一丁目一番地だとは思ってもみないことだったからでしょう。


レイシェル青春映画塾の存在意義は、そうした人たちに、映画づくりで最も大切なことについて助言しながら、その方の映画作りに伴走し、映画作りの助産師になり切るところにあります。

特に、弊塾では若い映画監督志望者に対しては、限りなく優しくサポートすることを心がけています。


<中年層:認識の固形化が進み映画が撮れない>

しかし、社会経験が多くなってきた、中年以降の方々にとっては、また別の問題が行く手を阻んできます。

それは年齢のもたらす「認識の固形化」の問題です。

仏教でも確か「有」の問題として説かれたはずです。

嫌な話だなあ、と思うかもしれませんが、少しだけお付き合いください。


若い人にとっては全く信じられないと思いますが、人は誰しも歳をとると新たな知識が入って来づらくなってしまいます。これは誰もが「逃れることは難かりき」問題。

そして、その方のプライドが高ければ高いほど、「新たなものにチャレンジして、できなくて笑われたらどうしよう」などといった恐怖心が頭をもたげてきます。

だから初めからチャレンジせずに恥をかく機会を消滅させることに全力を尽くし、新たなものを他の人に丸投げしたりします。


<知識獲得プロセスが違う>

しかも、ご存知の通り、パソコン、スマホ、ITについては、中年以降の方々が学校教育で習った知識獲得のプロセスが通用しましせん。

この中年世代は全ての知らないことを人に聞くことを当たり前と考える向きがありますが、もしそんなことやっていたら、無限に質問を繰り返すこととなり、現代のアプリひとつ攻略できません。


「わからないことは全て先生に聞く」という態度から「やってみて、躓いて、調べて、自分で進む」という態度に変わらなくてはならないのですが、これがとても難しいことなのです。


ですから、我が塾で中年以降の方々が、とても苦労されるケースもあります。


燃え盛るような情熱で、今までどうしてもやりたかった映画作りにチャレンジしてきたのに、iPhoneの扱いが怖くて思考停止し、制作がストップしてしまうケースもあります。


<大気圏の突破法>

でも、先日ある塾生がその「年齢の壁」を超え、素晴らしい映像を撮影できるようになりました。

まさに大気圏を突破したかのような、美しい映像に心震えることになりました。


年齢の大気圏をどうやって突破したのか、今度本格的にインタビューを敢行してみたいものですが、私が考えるその秘訣はおそらく「熱量」だと思います。


その方の場合、とにかく赤裸々に自分の今までの不勉強を反省し、猛烈になんとかしようと動いていかれたように思えます。こうした方の共通点としては「熱量」がほとんど尊敬すべきレベルにある場合が多いです。


今回のiPhone16シリーズに限らず、スマホをお持ちのかた、全てに映画監督になるチャンスが開かれていると思います。作る気になれば、作れるし、映画監督になろうと決めてさえくれれば、私たちもきっと映画監督に導いておみせします。


弊塾がスマホ映画制作のお手伝いをさせていただき、皆さんと共に大気圏を突破し、未知なる世界に出ていきたいものです。




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